R・マドリーvsムルシア


相変わらずの久々更新ですw今回からちょっと書き方を変えてみようと思います^^


今節は満身創痍の首位マドリーが残留争い真っ只中のムルシアをホームに迎えた一戦です。
バルサの試合から書こうと思ったんですが、あまりの体たらくに書く気を無くしましたw


では、スタメンです。



           ラウール
ロッベン                 ロビーニョ


      スナイデル     グティ
            ガゴ


マルセロ                  ミゲル
      エインセ      ペペ


          カシージャス


相変わらず怪我人の多いマドリー。
更に前節退場したセルヒオ・ラモスが出場停止でミゲルを右にもってきています。
カンナバーロは次節のラシン戦に向けて温存。


一方のムルシアは5バックを採用。
ゴール前に人の壁を作りガッチリ守ってカウンターという戦法か。
5バックはデポルも採用している布陣で、リアソールでは見事にマドリーを撃退したシステム。
狙うはその再現か。


そして主審はイトゥラルデ・ゴンサレス。リーガを代表するボンクラジャッジです。
前半はファールを流しまくり、後半に入ると鬱憤を晴らすかのようにカードを乱発するのが通例。
意味不明な判定で壊したゲームは数知れず。大丈夫か、この試合?


・試合開始。マドリーは右にロビーニョ、左ロッベンロビーニョは左の方がいいと思うのだが・・・。
ポジションチェンジを繰り返すとしても、基本は左の方が機能すると思う。
一方のムルシアは5バックというより、中途半端な3バックのような形。
3トップはハーフライン当たりからプレッシャーを掛け始め、
ダブルボランチと3バックが2ラインを形成し、チャレンジ&カバー。
サイドの2人はその2ラインの中間ぐらいに位置している。


・前半5分、ムルシアに左FKのチャンス。
ルベンのキックにアルソが中央で合わせるも僅かにゴール右にそれる。
いきなり先制のチャンスだったが逃してしまう。


・マドリーもすぐさま反撃。グティキラーパスに抜け出したロッベンがシュート。
しかしこれは枠を外してしまう。もったいない。厳しい見方をするなら、
グティのパスがあと1m長いパスだったら完璧にロッベンの足元に収まっただろう。
そこまで要求するのは厳しすぎかw


ムルシアは完全にボールを放棄。カウンターに徹する。マドリーはややパス回しに苦労しているように見える。
中央は堅いので、サイドをワイドに使ってディフェンスを広げたいところ。


・15分ごろからいい形が増えはじめる。
ロビーニョロッベンがサイドに張り出してボールを受けるシーンが多い。


・19分、心配していたボンクラがやってくれた。ミゲル・トーレスに一発レッド。
ミゲルはなぜか抗議をせず、ピッチを後にする。何か暴言でも言ったのか?とも思ったが、
イトゥラルデのジェスチャーを見る限りはチャージに対してレッドを出した模様。
どう見てもイエローが妥当だと思うんだが・・・。残り70分以上を10人で戦うことになったマドリーは厳しい。
シュスターはシステムをどうするのか?中盤は削れないだろうし、難しいがロッベンorロビーニョを下げるだろうか?


・25分、グティのパスを受けたラウールが倒されて、いい位置でFK。
しかしスナイデルのシュートは壁に当ててしまう。


・ミゲルの退場からマドリーはサイドがうまく使えていない。
中盤から最前線のラウールに向けて執拗にスルーパスを送る。
高いラインの裏を狙うのは悪くないが、他にもパターンがほしいところ。
中盤が数的不利になってパスを通しにくくなっている。
それを悟ったのか、ガゴが頻繁に高い位置に顔を出して受け手になろうとしている。
バックパスの道が1本消えてしまうが、ムルシアはあまり激しく追い回してこないのでこれは効果的だと思う。


・28分、エリア際での団子状態を抜け出しエリア内に侵入したグティが倒されるも、
シュミレーションで逆イエロー。あからさまにもらおうとしすぎだw
野口さん(解説)も言っていたが、倒れずにシュートまでいけたのでは?ww


・30分、中央やや右でボールを受けたロビーニョ。さらにサイドに振ると見せかけてミドルシュート
怪我から復帰後は低調なプレーが続いていたが、キレに関してはかなり取り戻している。


・マドリーに交代の気配はまったくない。ムルシアのカウンターがあまりにお粗末なので、
3バックでも問題ないという判断だろうか。右サイドはロビーニョorロッベンのどちらかが一人で切り盛り。
スタミナは大丈夫だろうか。


・37分、左サイドからロビーニョスナイデルグティロビーニョとダイレクトパスの素晴らしいアタック。
グティキラーパスに抜け出したロビーニョだが、GKが飛び出してカット。シュートまではいけず。
これはGKの判断を褒めるしかないだろう。


・10人でも攻勢を続けるマドリー。38分にはCKのこぼれ玉をグティがシュート。しかし右に外れてしまう。
一方のムルシアは10人相手に攻められ続ける。
カウンターにもまったくキレがなく、ボールはほとんどムルシア陣内に釘付け状態。


・42分、右サイドに張り出してボールを受けたロッベンペネトレイト。
DF2人を引き付けて中央ラウールに楔のパス。これをラウールはシュートにもっていくが、角度がなくGK正面。
シュートではなくロッベンへのリターンがほしかったところ。


・44分、やられっぱなしのムルシアがカウンターから3−2という状況を作り出す。
しかしこの大チャンスにモタモタしてしまい、シュートすら撃てず。


【前半総括】
ボンクラジャッジで早々に試合が壊れると思ったが、試合展開に大きく影響は出ていないように思う。
ムルシアが10人相手にまったくポゼッションしようとしないので仕方ないか。
退場の前後ぐらいに出た支配率は78−22。ムルシアやる気あんのかと言いたい。
一人少ないマドリーは攻撃に苦労しているが、そこそこやれている。
しかし右SBがいないので、サイドではどうしても数的不利で突破にいきにくい。
中央をパスで崩すのはかなり難しそうだ。後半、シュスターはどう修正を加えるか。


一方のムルシアの守備については統制がとれていないように映った。
退場後にマドリーは中盤からラウールへのパスを何本も見せたが、ラウールにつくのは常にクアルダード1枚。
数的有利でガッチリ守備を固めているはずなのに、なぜかここが1対1になっている。
3バックの中央にいるクアルダードがCFに付くのは当然として、
その両脇のCBはカバーもせずに見ているだけという状況。なぜに?
クアルダードの1対1に自信があったという見方もできるが、そうは見えなかった。
ラウールに何度もボールを触らせている時点で危ない。抜け出されてGKと1対1になっていてもおかしくなかった。


さらに40分ごろからマドリーのサイドからのペネトレイト(特にロッベン)に苦しめられることにもなった。
マッチアップするSBは簡単に振り切られ、カバーに出たCBも曖昧な対応。
クアルダード以外のDFの選手は穴に見えた。
更には攻撃意識の乏しさ。後半からはもう少し攻めないとどうにもならんぞw





・後半に向けて交代はなし。マドリーは3バック(攻めているときは2バック)のままでいくようだ。


・4分、右サイドのロッベンから、右に流れてきていたロビーニョへスルーパス
抜け出すも、またしてもGKが飛び出してカット。ムルシアの高いラインを維持させているのはGKだった。
この日の飛び出しは素晴らしかった。


・後半に入ってムルシアがようやく前に出てきている。攻撃に人数をかけてきたことで、
マドリーはボールをリカバリーするのが遅くなってきている。
前半もリカバリーする位置は低かったが、さらに時間も遅くなっている。
必然的にグティがボールを持つ位置が低くなり、そこからの一発スルーパス固執してしまう。
いくらグティでも30〜40mのロングスルーパスはそうそう通せないだろう。
運動量も落ちてきて、かなりイライラしているように見える。
そろそろ集中力が切れ始めたか?
しかしそれでも試合の主導権はマドリーにある。


・9分、スナイデルのスルーパスにこの試合初めてラウールが抜け出し、GKと1対1に。
ステップで冷静にかわすも、DFの素早いカバーでシュートまで持ち込めず。


・11分にはサルガドがアップを始めたという情報。
先に動いたのはムルシア。12分にデ・ルカスに代えてロジネムを投入。


・しかしその直後の13分、ペペのロングスローをラウールが競ったこぼれ玉。
これをムルシアが痛恨のクリアミス。拾ったスナイデルが右隅にブチ込んでマドリーが先制!


・15分にムルシアはピニョルに代えてモビージャ。システムは4−4−2に変更。
16分にはマドリーがロビーニョに代えてサルガドを投入。これで完全に攻守が逆転か。


・さらに20分にムルシアはアキノに代えてジョフレ投入。この時間帯で交代枠を使い切り勝負に出る。
どうやら4−3−3に移行したようだ。
対するマドリーはガゴをアンカー、ラウールを1トップに置いた4−1−3−1に変更している。


・ここからはやはり攻守が逆転した展開になる。
ムルシアが同点を狙い、マドリーはしっかり守ってカウンター。
ガゴ、ラウールのハードワークは凄まじい。ムルシアのチャンスの芽を次々潰す。
特にガゴのボール奪取の回数はすごい。
途中表示された支配率は60-40。シュート数は10−4。どちらもマドリーがリードしている。
ファールの数はマドリーが10のムルシアは20。


・34分、スナイデルに代えてドレンテ投入。
カウンターでスピードのある2人がSBの裏を突き、クロスからフィニッシュという形を意識してのものだろう。
ムルシアは相変わらずロクな攻撃ができていない。


・41分、グティに代えてディアラ投入。完全に守備固めに。


ムルシアはまともな攻撃を繰り出せないまま、45分が経過。ロスタイムは3分。


・47分、カウンターからロッベンが単独突破。
GKを含む2人をかわすも、最後はなぜかドレンテと衝突ww
決定的な2点目は奪えず。


・しかしこのまま試合終了。残り6試合、また一歩マドリーが優勝に近づいた。


【後半総括】
何の反撃もできなかっただけでなく、痛恨のミスからこの日唯一のゴールを謙譲してしまったムルシア
この日の出来では残留は厳しそうだ。
攻撃に明確な意図が感じられない。選手同士の意思の疎通があまりとれていないように見えた。
守備面でも、前半総括で書いたように統率がとれていない。
中盤でゲームを作れる選手がいないのも痛い。まあこの規模のクラブでは仕方ないといえばそれまでか。


マドリーの方は、攻撃・守備共に一時期のことを思うと安定してきた。
イトゥラルデのムルシア援護のレッドがなければもっと一方的な内容になっていたはず。
10人になっても攻撃はそんなに悪くないと思った。
というか、10人になってからの方が必死さが感じられた。
守備面も、早々に1人少なくなってしまったのではっきりとは言えないが、
少なくともバルサよりは遥かに安定している。
この日はエインセの読みとカバーが非常によかった。
守備に不安のあるマルセロと、積極的にチャレンジするペペの両方に睨みをきかせていた。
集中力が90分途切れなかったことも評価に値する。
とんでもない凡ミスの目立つカンナバーロよりも彼の方がいいのではないか。
攻撃の組み立ても悪くない。中盤にしっかりと繋ぐことは出来ていたし、
彼のパスがカットされて危険になるシーンは皆無だった。
ペペのドリブルでの持ち上がりと同様、攻撃面での貢献も期待できる。
少なくともペペとの相性はエインセの方がいいように見えたが、シュスターはやはりSBで使いたいのか。


攻撃面でもグティは前半何度もキラーパスを通していたし、マーカーの呼吸を外す独特のリズムも健在。
スナイデルはあまり目立たないが、運動量が豊富でパスを受ける回数はかなり多い。
グティのように意外性のあるパスで崩すことはないが、ミドルももっているし、パスは非常に丁寧。
守備面での当たりの弱さと、グティの守備サボりの割りをくうことが心配な気もするが。
ロッベンロビーニョは共にキレていたが、ロビーニョは守備の負担が増えてしまい、
時折顔を出すだけにとどまった。
逆にロッベンは右サイドからのペネトレイトが止まらず、ラストパスにシュートにと活躍。
どちらかと言えばロビーニョの方が守備に追われていて不公平な気がしたがww


ガゴはこの試合のMan of the Matchに選出したい。
前半の退場直後の閉塞状態、先制後の守備固めの両方でチーム1のハードワーク。
よくスタミナが切れなかったな、と感心させられた。
前半では主に攻撃面、後半では守備面で共に魅せ、文字通り両面での活躍が光った。
毎試合とは言わないものの、このハードワークが期待できれば、ディアラは完全に控え要因だろう。
パスが繋げて高い位置にも顔を出してパスの受け手になり、守備でも奔走してくれれば、
守備だけが売りのディアラが入り込む余地はないはずだ。



バルサがドロー、ビジャレアルは敗戦。
これで2位バルサとの勝ち点差は9。いよいよマジック点灯か。
残りは6試合なので、クラシコをドローと仮定した場合、あと勝ち点7で優勝が決定する。
今のバルサのチーム状態ではクラシコ前に優勝決定の可能性も十分あるだろう。


そしてアトレティコがドロー、セビリアはアウェーで難敵マジョルカとの接線を制した。
もはやアトレティコよりもラシンの方がCLへの障害ではないだろうか。
そんなことを思って今日は終了したいと思います。