セビリアvsサラゴサ
久しぶりだな〜。試合は毎週欠かさず見てるんですが、なかなか書く時間がなかった。
というかオンラインゲームにはまってまして、そればっかりやってましたからねorz
しかし、今日から!今回こそは、しっかりと更新していきたいと思います。
さて、今日のレビューは昨シーズンのベストマッチ、セビリアvsサラゴサです。
ちなみに今シーズンここまでのベストマッチは第21節のR・マドリーvsビジャレアルです。
マドリーの強さが最も感じられ、ビジャレアルも真っ向から強い王者に立ち向かった一戦。
リーガのエンターテインメントを全て凝縮したかのような素晴らしい試合でした。
バルセロナのサッカーが見るに耐えないほど酷くなってしまった今、
このベストマッチを塗り替える可能性があるのはセビリアぐらいのものでしょう。
その意味でも今回の対戦は期待していました。
では両チームのスタメンをどうぞ。
まずはホームのセビリア
マレスカ ケイタ
もはやお馴染みの4−4−2ですね。DFは相変わらず怪我人続出で苦しい台所事情ですが、
今節はクレスポ君がベンチ入り。前節は放送がなかったので、
いつ復帰したのかはわかりませんが、調子を上げてきている現在、
怪我人の復帰が更なる追い風となってもらいたいものです。
2トップは今季リーガで合計26ゴールを叩き出している不動の2人。
左サイドには、一目で私のハートを鷲づかみにした"アンダルシアの超特急"(勝手に命名)ことディエゴ・カペル君。
今節も活躍に期待したいです。
一方のサラゴサ
ガビ セルヒオ・ガルシア
サパテル リュクサン
セサル・サンチェス
こちらもお馴染みの4−4−2。
2人でリーガ24ゴールと、こちらの2トップも負けていません。
前節はバルセロナを相手に勝ちに等しいパフォーマンスを見せたものの、
審判団から2点をプレゼントされたバルセロナに敗れました。
あのパフォーマンスができれば、この試合も非常に面白い展開になるでしょう。
さて、試合開始。直前ににわか雨が降ったらしく、ピッチはかなり濡れていましたが、
そのピッチコンディションでも苦労することなくボールを回すセビリアがまず主導権を握ります。
前線、中盤の激しいプレスでサラゴサに攻撃のキッカケすら掴ませない見事な守備を見せると、
豊富なビルドアップのパターンを最大限に活かして得意のサイド攻撃を仕掛けます。
今節も自慢のサイドアタッカー陣は絶好調で、ヘスス・ナバス、ディエゴ・カペルは
マッチアップしたファンフラン、ディオゴを手玉に取り、
開始間もない時間から完全にサイドの攻防を制圧。
彼らのクロスに中央で飛び込む2トップは本当に迫力満点!
早くも得点の匂いがする攻撃を繰り出します。
そして前半の15分、前を向いて突破を図るファビアーノをファールで止めたセルヒオ。
しかしそのセルヒオが負傷して交代を余儀なくされます。
代わって入ったのは元レアル・マドリーのパボン。
……大丈夫?
と思っていたんですが、大丈夫ではありませんでしたw
解説の野口さんも言っていたんですが、予期せぬ交代で突然入ったパボンは
ゲームの流れにまったく乗れず、交代直後の前半20分、
オフサイドとマークを掻いくぐったファビアーノがアウベスのクロスに合わせて先制点!
セビリア先制です。
このシーンではサイドの深い位置でボールを持ったナバスから、
一度後ろのアウベスのボールを戻し、そこからクロス→得点という流れでした。
ナバスからアウベスにボールが下げられた時点で、
すぐさまアジャラがラインを上げるように指示したのですが、
パボンとディオゴの反応が遅れ、さらにパボンはファビアーノをフリーにしてしまうという大失態。
さらに畳み掛けるセビリアは前半の25分。
ナバス、アウベス、ファビアーノの3人が右サイドで素晴らしいワンタッチのパスワークを披露。
サラゴサDF陣を嘲笑うかのような5本のダイレクトパスで裏に抜け出したファビアーノが
冷静にループシュートでセサルを破り追加点!
これは素晴らしいゴールでしたね。今節のNO.1ゴールは決定でしょう。
2−0となった後もまったく前線にボールが渡らず、
反撃の糸口すらつかめないサラゴサにセビリアは容赦しません。
ナバス、カペル、カヌーテが次々に決定的なシュートを放ち、
まさしくサラゴサゴールにシュートの雨霰。
セサルは一時も休まる暇がありません。
そして前半43分。カウンター気味の展開から最前線でボールを受けたカヌーテ。
前後をDFに挟まれますが、懐の深い柔らかいタッチでボールをコントロールすると、
立ちはだかっていたパボンの軽い応対を股抜きであっさり交わし、GKと1:1に。
セサルが飛び出してセーブしますが、こぼれたボールが戻ってきたアジャラに当たってそのままゴール。
これで3−0。事実上決着が付いた状態で前半は終了します。
期待していたのは互角の好勝負でしたが、いや〜セビリア強い強い。
サラゴサも一部の軽い対応以外は無難に守っていたと思うんですが、
今のセビリアの攻撃はそんじょそこらの守備では抑えきれませんね。
とにかく両サイドの突破力がハンパない。特に右サイド。
左は現在カペルが一人で奮闘している状態なのですが、
右サイドはナバスとアウベスの2人が必ずいて、
交互に突破を図るので相手からすると厄介極まりないでしょうね。
アウベスには突然のクロスやシュートがありますから一瞬たりとも油断できませんし、
アウベスに注意がいくとナバスがすかさず縦を切り裂く。
コンビネーションが良いとは決して言えない2人ですが、
両方が高い個人技を持っているので抑えるのは非常に難しいです。
そして何より前半素晴らしかったのは、セビリアの前線からの献身的な守備。
セビリアの2CHは共に守備力に定評のあるケイタとポールセンが1stチョイス。
今節はポールセンが累積で出場停止のためマレスカが入りましたが、
このマレスカが非常に良かったですね。
とにかくポジショニングが抜群で、セカンドボールをことごとく拾う拾うww
拾ったボールは持ち前の配給力を活かし、二次、三次と攻撃を繋げる役割を果たしました。
ポールセンの高い守備力もいいですが、彼のようなタイプもまた味があっていいですね。
コンビを組んだケイタは相変わらずイーブンボールの競り合いに滅法強い。
出足の早さと体の強さが見事に活かされています。
前線の2人にサイドの2人も加わって、相手のDFラインでのボールを執拗に追い回す。
これによりパスコースが限定され、中央に出たボールはケイタがことごとくインターセプト。
こぼれたボールはマレスカが拾う。
SBからSHへボールが出た場合は、マッチアップするSBがピッタリ付いていって前を向かせない。
と同時に2CHがサポートに来て挟み込む。
派手なサイドアタックを活かした攻撃がクローズアップされがちなセビリアですが、
シーズンも終盤にさしかかってくるこの2月に
守備の安定感が戻ってきたことが何よりの朗報です。
さて後半ですが、前半とまったく流れは変わらず。
サラゴサは相変わらず2トップがボールに触ることすらできず、
中盤を攻守両面で完全に制圧したセビリアの攻勢が続きます。
後半立ち上がりの5分、アウベスのアーリークロスを、
裏をとったファビアーノが受けます。
このシーンでもパボンは完全にファビアーノを見失ってしまいました。
カバーにきたディオゴが何とかシュートは阻止しますが、
そのままゴールに蹴りこんでしまい、またもやオウンゴールで4−0。
そう言えばこの2人は昨季、突然K-1を始めましたねww
あの時はディオゴが素晴らしいパフォーマンスを見せましたが、
今回の対戦ではファビアーノの完勝でしたね。
もちろん、この2人が直接マッチアップしたわけではありませんが。
そんなことを考えていたら、カペルに対してディオゴが悪質なレイトチャージ。
主審は迷うことなくレッドカードを提示し、ディオゴは退場に…。
オウンゴール+レッドカードなんて、今節は散々ですね。
その後はセビリアもややゆっくりとした展開にシフト。
しかしそれでも右サイドで得たFKからケイタがヘディングで追加点を奪うというオマケつき。
主力もお疲れさんといった感じで次々に引っ込め、
主審もロスタイムを取ることなく終了のホイッスルを吹きました。
なんとなんと予想外の5−0という一方的な試合。
『セビリア台風、上位戦線に急速接近中』
とでもいいましょうか。そんな印象を受けた試合でした。
かなり出遅れましたが、ようやく本来のパフォーマンスを取り戻した感がありますね。
これからリーガではデポルティーボ、レバンテと小休止した後は、
3月から4月にかけてバレンシア、A・マドリー、R・マドリー、ビジャレアルと厳しい戦いが続きます。
しかし、これは逆に上位に殴りこみをかけるチャンスでもあります。
是非ともこの連戦に向けて、今節のパフォーマンスを維持してほしいですね。
最後に『今日のカペル君』(笑)
相変わらずマッチアップするDFのカード量産器となってますねw
この試合ではCKのキッカーも何本か務め、
いよいよチームの中でも一目置かれ始めたな、という印象です。
それから、前節、前々節の2試合連続ゴールの影響でしょうか?
右サイドからのクロスに対して、今まで以上にゴール前に飛び込んでいくシーンが目に付きました。
これはいい傾向ですね^^
どんどんゴールを狙う動きも取り入れていってもらいたいです。
というか、アラゴネスのおじいちゃん。
ラウールももちろんですが、彼をA代表に呼んでみないかい?