イタリアvsフランス


1カ月に渡って行われてきたドイツW杯もいよいよ勝戦を迎えました。
いくつかのサプライズがありましたが、
勝戦が最も大きなサプライズを提供してくれました。


全64試合の最後の試合、決勝戦
過去数年で最高の完成度を誇りユーロ2000の雪辱に燃えるイタリア、
稀代のファンタジスタが正真正銘最後の舞台に上がるフランスの対決。


しかし最高の舞台での対決は前半7分に最低な行為によって動きます。
マルーダがエリア内で倒されてPK獲得。
明らかなシミュレーションでしたね。
審判頼むよ。ヽ(TдT)ノ
そしてジダンのPKも微妙な決まり方…。



しっかりネットを揺らせ。Σ( ̄皿 ̄;;



しかしイタリアも黙っちゃいませんでしたね。
トニ、マテラッツィらの長身選手の高さを生かして
セットプレーでは完全に制空権を握ります。
19分のマテラッツィの同点ゴールは素晴らしいですね。
あの長身ビエラ頭一つ競り勝ってました。



ここまで割りとバタバタ動いた試合でしたが、同点になって急にペースが落ちます。
イタリアは相変わらずの堅い守備で失点する気配なし。
カンナバーロは圧巻でしたね。紛れもなく大会最高のDFです。
というか現時点で世界最高のDFと言っても誰も文句言わないんじゃないでしょうか。


フランスもビエラマケレレの最強ボランチコンビがトッティ封印し、
イタリアにシュートすら打たせません。
共に長所を出し合うのではなく、相手の長所の潰し合いで時間が過ぎていきます。
まあ、これがある意味両者の長所なんですが、
いかんせんつまらん。┌┤´д`├┐ダル〜


この試合で最も面白かったのは、
後半開始前のブッフォンオフサイドでした(爆)
誰もいないピッチに1人たたずむブッフォン
笑いをこらえられない実況席(笑)最高のネタでした。


後半も相変わらずな試合でしたね。
まあ前半が終わる前に延長、PKが容易に想像できる試合内容でしたけどね(汗)
そして想像通り延長へ。
ここでジダンが98年大会を見事に再現するヘディング2発を打ち込みます。


1発目は延長前半14分。
サニョルのクロスに完璧に合わせます。
しかしこれをブッフォン神懸り的な反射神経でシャットアウト。
そして運命の2発目は延長後半5分。
今度は完璧に決まりましたね。



マテラッツィの胸に


本当に馬鹿ですね。今まで何がしたかったんでしょうか。
ここまで応援してくれたフランス国民、
ジダンに有終の美を飾らせたい一身で決勝まで団結してきたチームメイト、
彼に憧れる全てのサッカーファンの気持ちを踏みにじる行為でした。
もう彼だけのための決勝戦ではなかったはずです。
背負っているものの重さを忘れたんでしょうか。
もちろんマテラッツィにも非はあります。
しかし言葉を暴力で返すとは最低の行為ですね。



返すならプレーで返せよ!
お前なら誰よりもそれが出来た筈だろ!


ジダンだからこそ、私の落胆は大きいです。


さて、アホが退場して突入したPK戦は皮肉な結果となりました。
イタリアが全員決めたのに対し、フランスは1人失敗。
それもユーロでイタリアに引導を渡したトレゼゲが失敗する結末に終わりました。
CLのシェフチェンコと被りますね〜。
可哀想でした。
ジダンが退場してから全く興味がなくなってしまった試合でしたが、
決着がついた後の歓喜に揺れるイタリア、
そして深い失望を彷徨うフランスを見て胸が熱くなりました。
特に号泣するテュラムを見たときにはもらい泣きしそうになりました。


ここでどうしても言いたいことがあります。
メディアの報道の仕方についてです。
記事のタイトルにはこんなものが数多く見受けられました。


ジダン退場!
イタリア24年ぶりの栄冠!!』


なんでジダンの退場が先にくるんだ!?
頭おかしいんじゃないでしょうか。
いや、わかりますよ。そうなっても仕方ないことはわかります。
でも違うだろ!
主役はジダンだったかもしれない。
でも最も大きく伝えられるべきはイタリアが優勝したというハッピーなニュースであって、
ジダンが退場したというバッドニュースが一番じゃないでしょう。
イタリアはただの脇役だったんでしょうか。
フランスが正義の味方で、イタリアは悪者だったの?


違う。
全ての選手が国の名誉と自身の誇りを賭けて戦うのがW杯です。
全ての選手が正義を掲げるからこそ、
世界中の熱狂が開催地に集まるのではないでしょうか。
その大会の最高の舞台の報道のされ方がこのようなもので、
私は非常に残念な思いです。
それが皮肉にもジダンという選手の偉大さを物語っているのですが…。


最後にジダンへ。



何も言わずに現役続行!
これしかないでしょう。
自分で納得できるまで走り続けてください。


さて、次回はW杯の総括をしたいと思います。


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