ヘタフェvsR・マドリード


いや〜、過去最高に空きましたね。
約2週間でしょうか。
ビルバオvsバルサとかマドリード・ダービーも見たんですが、
1週間遅れで書くのもどうかなぁと思って結局放置してました。
最近はようやく仕事も一段落して、ちょっとは時間ができそうなので
しっかり更新していきたいと思います。
文字に色をつけたりとか、大きくしたりするのも再開したいですね。
約束はできませんが…。あれ、以外に時間かかるんですよね〜。


さて、本日観戦のヘタフェvsマドリー。
プチマドリード・ダービーですね。
いきなりですが私はヘタフェのサッカーが非常に好きです。
一昨季に現バレンシアのキケが監督をしていたころも好感が持てましたが、
昨年シュスター政権になってからは更に好きになりましたね。
現在リーガではバルサがもちろん1番好きですが、
2番目はどこかと聞かれたらアトレッティかヘタフェと答えるでしょう。


このチームの特徴は堅守速攻。
前線からチェックを怠らず、
最終ラインまでをコンパクトにしてボールを絡めとる。
ボールを奪ったら3,4人が一斉にボールホルダーを追い越して
スペースへと走り出す。
奪ってからゴールまで非常に短い時間で到達しているにも関わらず、
フィニッシュの局面では青いユニフォームの選手達が
ゴール前まで殺到しています。
選手一人ひとりは2流選手たちなんですが、
アトレッティと同じく縦に速いキビキビした戦い方をするチームです。
バルサも縦への速さを持ったチームですから、私はもしかしたら
プレミアのサッカーが合うのかもしれませんね。


余談はこれぐらいにしてゲームを振り返りたいと思います。
ここまで3勝2分無敗となかなかのスタートを切ったマドリー。
攻撃面の問題は幾つかありますが、徐々に改善されつつあり
アトレッティとのダービーでは結構いい攻撃をしていました。
更によくなっているという期待をもって観戦しましたが、
今までで最悪の攻撃でしたね。
改善されつつあった点が全て元に戻ってました。


まずピボーテの2人!
この2人に魅力ある攻撃を期待するほうが間違っているということはわかっています。
しかしそれでも言いたい。
もうちょっとなんとかならんのか…、と。
酷すぎますね。これまでの試合はエメがほぼ守備一辺倒。
ディアラはそれなりにせわしなく動いてパスコースを作っていました。
ですがこれだけでは攻撃の形作りとしては不十分。
そのため長身のルート目掛けてDFラインからロングボール放り込み。
とりあえずボールは前に運んだ。あとは任せたぜ。
これが4節までのマドリーの攻撃。
ダービーではグティが下がってパスを受け、
グティが下がって空けたスペースにラウールが下がったり
エメルソンが上がったりして縦に揺さぶるシーンが幾つか見られました。
「改善されつつあった」と前述したのはこのためです。
ところが今日はどうしようもなかった。
まずそこそこ動いていたディアラが動かなくなった。
というより縦の動きがなくなったんですね。
ず〜っとDFラインの前にピボーテ2人がはりついている状況。
頼みのグティも気分屋を露呈。
ダービーはよかったけど、この日はダメな子でした。


前線のカッサーノ、ルートはいつも通り動かない。
困ったときに独力で突破してくれたレジェスはいない。
代わりに先発したベッカムは突破とは無縁の存在。
形が作れない。どうする?答えは1つ。
ロングボールですね。
逆戻りかよ!


まったく期待ハズレのマドリーに対しヘタフェは容赦しません。
イタリアやイングランドでは強豪と対戦すると
始まる前から若干諦めムードのチームがあるとよく聞きます。
確かにミランやユーベ、チェルシーなんかが格下に完敗ってあんまりないですよね。
しかしリーガはまったく別物。
強豪が相手であれば中堅チーム、弱小チームはそれこそ死に物狂いで挑んできます。
リーガにおいて下馬評を覆す戦いをするチームというのはよくあります。
この国に手を抜いて勝てるチームなんていないんですね。
こういう言い方をするとプレミアやセリエのファンから不評を買いそうですが、
これが私がリーガを好きな理由の1つでもあります。


また話がそれましたが、ゲームは一方的な展開に。
まったく攻撃の形が作れないマドリー。
パスを次々と中盤で絡め取ったヘタフェイレブンは、
お得意の速攻で次々とゴールに襲い掛かります。
この日のマドリーは守備もお粗末でしたね。
フリーで簡単にクロスを上げられる。
ゴール前に詰めてきている選手がノーマーク。
ヘタフェに昨年までの強さなかったこと、
マドリーのあまりに低調なペースに
一部お付き合いしてしまったため得点はなりませんでしたが、
誰がどう見ても試合はヘタフェが支配していました。


あまりの体たらくに後半開始からメンバーを入れ替えたカペッロ
いつになく大胆な交代でしたね。
カッサーノに代えてロナウド
そしてディアラに代えてラウール。
ついにエメ、ディアラのコンビを捨て、グティのポジションを下げました。
そして実現したルートーロナウドの強力RRコンビ。(違うか)
決定力では世界最強の2トップではないでしょうか。
まあロナウドは入って1分で滑ってコケて笑われてましたが…。
前半はルートが完全に孤立していたマドリーですが、
ラウール、ロナウドがすぐ近くでサポートすることで
前までボールが運べればゴールできるかもしれないという予感が漂い始めます。
ハーフタイムでかなりカペッロに喝を入れられたんでしょう。
みんな前半よりも動きが多少良くなってました。


しかし喝を入れられたのはマドリーイレブンだけではありませんでした。
シュスターにけつを叩かれたヘタフェイレブンはついに目を覚まします。
前半より遥かに動きの質がよくなり、
パスのスピードが段違いに速くなり始めます。
パチョンの反転シュートはカシージャスが必至で弾き出しますが、
そのコーナーからアレクシスにヘディングで決められ先制を許します。
これで失速してしまったマドリー。勢いに乗り更なる追撃をかけるヘタフェ。
前半を上回るあまりに一方的な展開。
反撃の糸口がまったく見つけられないまま時間が経過していき、
後半30分頃にはマドリーイレブンに苛立ちが目立ち始めます。
この段階で私はヘタフェの勝利を確信しました。
イライラが爆発して必ず誰か退場になると思ったからです。
それはおそらくベッカムグティか、
それともロベカルかなぁと思っていたら、ロナウドでした。


予想通り試合はこのまま終了。
最後まで反撃らしい反撃もすることができなかったマドリー。
完敗ですね。
唯一の救いは1−0だったことでしょうか。
正直3−0でもおかしくない内容でした。
そして伝家の宝刀、連続退場が早くもでました。
ここ数年の崩壊の合図ですね。
格下に完敗。2試合3試合連続で選手が退場していく。
カペッロの首も次週のクラシコまでかもしれません。



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