レアル・マドリーvsサラゴサ


こんばんは^^
ちょっと遅れましたが、注目の一戦のレビューでも。
前節、要塞リアソールでまたしてもデポルティーボに完敗したレアル・マドリー。
そして今節、昨年のコパ・デル・レイボコられたサラゴサをホームに迎えました。



ではスタメンです。


            ルート


ラウール       イグアイン       レジェス


        ガゴ       ディアラ


ラウール・ブラボ               ミゲル・トーレス
       カンナバーロ    エルゲラ


           カシージャス




対するサラゴサ


       D・ミリート    エベルトン


アイマール                  ダレッサンドロ


        セラデス     サパテル


ファンフラン                   ピケ
       G・ミリート    セルヒオ


             セサル



注目のイグアインリーガデビューですね♪
そしてガゴと組むのは今回はディアラ。
前節はエメと組んでほろ苦いデビューとなったガゴですが、
今回はパートナーチェンジでどうでるか期待していました。
右SBにはカンテラからミゲル・トーレスを抜擢。


一方のサラゴサは前節ボランチを務めたピケが今節は右SB。
ルイス・ファビアーノK−1をやらかしたディオゴは5試合の出場停止らしいです(爆笑)
ぶっちゃけ5試合ですんでよかったんじゃないでしょうか。



さて試合の方ですが、ホームの声援を背にレアル・マドリーがまず攻勢に出ます。
普段は守備サボり気味のルートも積極的に前線からプレスを仕掛けます。
前節よりもチーム全体の運動量はかなり多くなっていましたね。
次々とスペースに走りこみ、少ないタッチでテンポよくパスを回してサラゴサ陣内に攻め込みます。
ところがわずか15分でラウールが負傷交代。
代わりにロビーニョが入ります。
この15分まではラウールとレジェスが頻繁にポジションを変えながら
DFを混乱させていましたが、ロビーニョが入ってからは
レジェス、左ロビーニョでほぼ固定。
しかし突然の交代にも流れを渡すことなく攻め続けます。


サラゴサの攻撃はやはりアイマールが中心。
ダレッサンドロはブラボがピッタリとマークしていてなかなか攻撃に絡めず。
しかし前節のセビリア戦と違いアイマールにもトーレスのマークがついていたため
それほど自由にはさせてもらえず。
時折りカウンターを見せますが、単発。
前半のサラゴサのチャンスはエベルトンが快速を見せ付けたワンシーンぐらいだったでしょうか。
逆に守備ではセビリアレナトとポールセンをことごとく網に引っ掛けたプレスが今回は効きません。
素早くパスを交換するガゴとディアラを捕まえきれず、主導権は完全にレアル・マドリーに。
それでもリーガ1の堅守を誇る(と私は思っています)
ガビ・ミリートとセルヒオのCBコンビはまさに鉄壁
フィニッシュは決してフリーにさせず、カウンターでの一発を虎視眈々と狙います。


前半は完全なレアル・マドリーペースでしたが、このままサラゴサが無失点で凌ぎきってしまうと、
後半逆襲があるな〜と思っていたところにレアル・マドリーの先制点。
試合開始から何度も獲得していたCKからゴールが生まれます。
ショートコーナーからロビーニョの上げたクロスが中央でこぼれ、ファーサイドイグアインへ。
中央に折り返した早いボールの先に待っていたのはルートでした^^
無人のゴールに押し込むだけでしたが、あの混戦の中でしっかりフリーになっているのは流石ですね♪


そのまま前半は終了。
どうしても欲しかった先制点をいい流れのまま決めたレアル・マドリー
後半も前半の勢いそのままに追加点を狙います。
ここで2点目が取れていれば十分トドメになったんですが、
サラゴサの守備が本当に堅い。
追加点がなかなか奪えないまま、ついに前半から飛ばしたツケが回ってペースが落ち始めます。


後半9分にサラゴサは選手交代。
エベルトンに代えてアシスト能力の高いセルヒオ・ガルシア。
古巣相手にまったく印象に残らなかったセラデスに代えてモビーラを投入。
さらにダレッサンドロに代えてオスカルを投入し交代枠を早い時間で全て使い切り、
ギアを上げて一気に反撃に出ます。
特に後半25分からの残り20分は時計が壊れてるんじゃないかと思うほど時間が進まなかったですね。


しかしよく思い出してみると、攻撃の時間の長さのわりにそれほど決定機はなかったように思います。
主砲のディエゴ・ミリートが終始流れに乗り切れなかったのが原因でしょうか?
逆にレアル・マドリーは閉じこもっていただけでなく、
前掛かりになったサラゴサの隙を突いて鋭いカウンターから
何度も決定機を掴んでいました。
後半も決定機の数ではレアル・マドリーが上回っていたのではないでしょうか。
その決定機を決め切れなかったため試合が若干ややこしくなりましたが、
サラゴサの反撃は実らず見事にレアル・マドリーが逃げ切り。
年明け初勝利を手にしました^^


試合を振り返ってみて、カペッロのプラン通りに試合が運んだように感じます。
今思うと後半の攻勢も10分間だけで、あとはカウンターというのも計画通りだったのかな?と。
新戦力ですが、まずはガゴ。
2試合目にして本領が垣間見れた気がします。
前節パートナーとなったエメルソンはガゴにボールを預けてすぐさま前線に飛び込んでいっていました。
しかしデポルのゾーンディフェンスがしっかり機能していたために前にパスコースがなく、
煮詰まって結局バックパスという展開がとにかく多かったですね。
出しどころが無く、ガゴの所でボールが止まりリズムを悪くしてしまっていました。
『困った時の横パス』という選択肢が重要だということを再確認しました。


今節はチーム全体の運動量が多くなったという要因もありますが、
まずガゴがディアラに横パスを出して前のスペースに走りこんでリターンをもらう。
その後にディアラがフォローで上がってくるという前節と逆の順序がうまく機能しましたね。
ガゴの展開力が存分に発揮できていたと思います。
フリーの味方を探してパスするのではなく、フリーにさせるパスが何本も出せていました。
ただガゴにはもっとチームの中心としてボールを要求してもらいたいですね。
味方がパスを回しているときの指示はよく出ていましたが、
もっと『オレによこせ!』と要求してもよかったはずです。
まあこの辺は時間が解決してくれると思いますけどね。
まだ1試合ずつしか見ていませんが、エメルソンよりもディアラの方がガゴとの相性はいいですね。
ディアラはやはり味方に使われてこそ持ち味が発揮できるタイプだと思います。
ガゴは味方を使ってこそ生きる選手なので、この2人で固定できると
今後もうまく攻撃は機能するのではないでしょうか。


もう1人の新戦力イグアインですが…


いや、普通にいいですね。
2戦目とは思えないほどこのチームにマッチしています。
幅広い動きでDFに的を絞らせず、いい形でボールを受ける動きができていました。
ボールを持ってからが更によかったですね。
常に気持ちが前へ向いているのが何よりいい!
突破できなくても『スキあらば抜いていくぜ』
という意思をDFに見せ付ける彼のスタイルは非常にスペイン的ですね。
まだまだ連携不足は否めませんが、ルートとの相性もいいようですし、
グティとラウールからポジションを奪いそうな勢いです。
まだ1試合見ただけなので何とも言えないんですが。


そのラウールですが、前半早々に交代してしまいました。
ロビーニョ投入でうまく機能しましたが、
縦への突破力に乏しいラウールを先発起用したカペッロの思惑は、
間違いなく激しいポジションチェンジによる揺さぶりだったハズです。
共にセカンドトップもこなせるレジェスとラウールを両サイドに配置することで、
横にも縦にも揺さぶりをかけることが可能だと思います。
ラウールの怪我の具合はどうなんでしょうか?
次節はサラゴサ戦では見られなかったカペッロの新たな攻撃のプランが見てみたいですね。


サラゴサですが、控えの駒不足が響きましたね。
特にFW。快速エベルトン、キラータイプのディエゴ・ミリート
セカンドトップタイプのセルヒオ・ガルシア、と特色の異なる3枚のカードがありますが、
あと1人タワー系のCFが欲しいところですね。
追う展開になったときのターゲットマンがいればもっと違った展開ができたハズです。
コレルなんかがいれば最高のローテーションが実現できると思うんですが…。
年齢を考えると難しいでしょうかね。
是非リーガで見たい選手の1人なんですけどね、コレル。



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